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今年のがん罹患予想は98万人、大腸がんが最多―国立がん研究センター
今年は大腸がんが肺がんを抜いて最多になると予測(国立がん研究センターの発表資料より)[写真拡大]
国立がん研究センターは28日、今年新たにがんと診断される数を示す罹患数と死亡数の予測を算出し、がん情報の総合サイト「がん情報サービス」で詳細を公開した。予測がん罹患数は、98万2,100例(男性56万0,300例、女性42万1,800例)で、2014年予測値より約10万例増加。高齢化とがん登録精度の向上が要因と考えられる。部位別罹患数では、男女合計では、大腸がんが最多で、肺がん、胃がん、前立腺がん、乳がん(女性)が続く。
男女別では、男性は前立腺がんが最多で、胃がん、肺がんが続く。女性は乳がんが最多で、大腸がん、胃がんが続く。これらの結果は、がん登録の精度向上と前立腺がんのPSA検診の普及が要因と考えられる。
がん罹患数(新たにがんと診断される患者数)予測の算出に活用したデータは、全国がん罹患モニタリング集計のがん罹患数1975~2011年全国推計値、将来推計人口(国立社会保障・人口問題研究所 中位推計)など。
また、がん死亡数の予測は37万900人(男性21万9,200人、女性15万1,700人)で、2014年の予測値より約4千人増加で大きな変化は見られなかった。部位別死亡数では、全体では大腸の順位が上がったが、男女別での順位変動はなく2014年と同様の傾向だった。
がんで亡くなる人数の予測算出に活用したデータは、算出に活用したデータは、人口動態統計がん死亡数1975~2013年実測値、将来推計人口(国立社会保障・人口問題研究所 中位推計)など。(記事:町田光・記事一覧を見る)
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