NYの視点:米Q2の製造業活動も低調か、拡大は継続へ

2015年4月24日 07:33

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記事提供元:フィスコ


*07:35JST NYの視点:米Q2の製造業活動も低調か、拡大は継続へ

米国の経済は1-3月期に悪天候がひびき不調だったが、天候が改善する4-6月期の活動が大幅に回復するとの期待は大きい。しかし、民間マークイットが発表した米国の4月製造業指数速報値は54.2と予想外に3月の55.7から低下し1月来で最低で、期待はずれの結果となった。ただ、50を保ったため活動は依然、拡大。主要項目となる新規受注指数は55.4と3月の57.2から低下し1月以来で最低となった。また、指数の低下は2014年11月以降初めて。4月のデータも米国の製造業が依然、低成長にとどまっていることが示された。生産や新規の受注の伸びがいずれも前月を下回り、全体指数を押し下げた。

マークイットのチーフエコノミストは、不調でスタートした第2四半期の製造業活動活動の主因として輸出受注の弱さやドル高を受けて競争力を失いつつあることを挙げた。ただ、輸出業者が痛手を受けている一方、内需は依然強いと指摘。2015年の力強い伸びに比べて明らかに成長ペースは低調だが製造業の拡大は続くとの見通しを示している。ドル高は同時にインフレを抑え、投入価格を抑える形で企業を支援。過去2ヶ月の輸入価格の下落幅は2009年以降で最大になると指摘した。《KO》

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