甲殻類由来のバイオポリマーで戦場での大量出血死を防げ

2015年3月31日 20:38

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記事提供元:スラド

あるAnonymous Coward 曰く、 甲殻類の殻から作ったポリマーを使って出血を止める技術が開発されているという。戦場で戦う兵士たちの大量出血死を防ぐことが目的(Chemical & Engineering NewsSlashdot)。

 甲殻類の殻にはキトサンという高分子が含まれている。このキトサンは疎水性で、血球をゲル状化することで血液を固めることができるという。考案されているのはスプレーでキトサンの発泡体を傷口に吹き付けるというもので、失血を最大90%も低減できるという。

 戦場では外傷部からの血液の流れを止める手立てがないため、死亡原因の大部分を出血死が占めるという。この技術が実用化されれば、戦場でもスプレーで簡単に止血ができるようになる。

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