VAIO Phoneに「FOMAプラスエリアが利用できない」との疑惑、実際は利用できる?

2015年3月26日 19:02

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記事提供元:スラド

あるAnonymous Coward 曰く、 VAIOの冠が付けられていながらもその実態はほぼ海外端末そのままという点で話題になった日本通信のVAIO Phoneだが、NTTドコモのFOMAおよびFOMAプラスエリアをサポートするとされているものの、実際にはFOMAプラスエリアは利用できないのではないか、という疑惑が挙がっている。

 事の発端は、VAIO Phoneの「端末について」ページのFAQ「通信規格はどんなものに対応していますか?」において、W-CDMA(いわゆる3G)については「Band 1( 2100 MHZ )/ Band 19 ( 800 MHZ ) 」のみのサポートと記載されている点。

 バンド1はドコモのFOMAエリアで使われている帯域で、バンド19はFOMAプラスエリアで使われている帯域だ。しかし、FOMAプラスエリアではバンド19(上り830~845MHz、下り875〜890MHz)のほか、バンド6(上り830~840MHz、上り875〜885MHz)という帯域も使われている。周波数帯だけ見ると、バンド19はバンド6を内包しているかのように見えるのだが、バンド6とバンド19はそれぞれ異なるものとして扱われるはずなので、バンド19のみに対応している端末はバンド6のみをサポートする基地局と通信できない。

 Wikipediaでは「Cブロック(バンド19の上り850〜845MHz、下り885〜890MHzの部分)はXi 800MHz帯のエリア拡大に伴いサービス地域がほぼ消滅しており、実質バンド6のみとなっている」(要出典)と記載されており、そのためバンド19のみをサポートするVAIO PhoneではFOMAプラスエリアが使えないのでは、と騒ぐ人が出ている模様。

 ただ、実際にFOMAプラスエリアでのみ通信できる山奥にVAIO Phoneを持っていって試した人によると、「 本日の総括: (どのような技術的要素によるものか不明なものの)VAIO Phone VA-10JはLTE及びWCDMA B1圏外でも3G表示で通信できており、FOMAプラスエリア対応といって差し支えないと思われる」だという。

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