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大阪・難波 なんばパークス、開業後最大規模の改装を実施
都市部型商業施設「なんばパークス」(大阪市浪速区)が3月20日、開業後最大規模の改装を実施し、リニューアルオープンした。新規・移転・改装を含め100店規模の大規模改装だ。
個性派テナントを集積
リニューアルの主な狙いは、各フロアのコンセプトの完成度の向上、フロアごとに衣食住のライフスタイルを強化することで買い回りしやすい環境を整備すること、都心で生活するニューファミリー層に対する店舗・サービスの充実、の3つだ。
大阪球場跡地の再開発事業として2003年に第一期部分が開業した「なんばパークス」。約250店舗を擁する同施設において、100店規模の改装は開業後最大規模だ。前段の3つの目的を達成するため、当初の“個性派テナントを集積する”という基本コンセプトは変えずに、トレンドに合致した新規店舗を49店導入。買い回りしやすいようレイアウトを改めるため、25店を移転、26店を改装した。
今回の改装計画は約3年前から立案されており、近年増え続ける大阪市内外の商業施設との競合を意識した措置ではないという。売上推移を見ても、他施設との住み分けが図れている。むしろ、髙島屋大阪店やなんばシティ、なんばマルイなど同商圏内の商業施設との住み分け・立ち位置の確保を意識している。
2014年度は102%と健闘
同施設の2014年度(14年4月-15年1月までの途中経過)は累計で対前年比102%と健闘している。主力顧客はなんば地区から南側を中心とした大阪市内の消費者が40%を占める。こうしたリピーターへの提案や囲い込みが功を奏しているとみられる。
インバウンド需要は施設全体で1ケタ台と少ない。前述の大阪市内の顧客が主力になっているようだ。今後もなんば商圏内で住み分けできる個性派施設としての機能を強化していくという。
取材 樋口尚平
※この記事はアパレルウェブより提供を受けて配信しています。
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