中国:結核の保菌者数5.5億人、毎年100万人が感染

2015年3月24日 15:25

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記事提供元:フィスコ


*15:28JST 中国:結核の保菌者数5.5億人、毎年100万人が感染
結核菌の保菌者数は、中国全体で約5億5000万人に上る。これはインドに次ぐ世界2位の規模。毎年100万人以上が新たに感染している。そのなかでも毎年10万人が多剤耐性の結核菌に感染しているという。患者も「世界結核デー(World TB Day)」の24日、中国新聞網などが伝えた。
初期症状が風邪と似ているため、気がつかないうちに感染・発病してしまう例が多い。咳が半月以上続いた場合は結核感染を疑い、専門の医療機関で受診するべきと強調し、人が多く集まる場所に出かけるのをなるべく控えるように呼びかけている。患者自身の免疫機能で治癒する可能性は低いと指摘し、死亡率も高止まりしていると警鐘を鳴らした。
10人に4人の割合で感染している計算。中国の総人口は、14年末時点で13億6782万人に達した。前年末比で710万人(0.52%)増えている。
1882年3月24日のコッホによる結核菌発見を記念。1997年の世界保健総会で、世界保健機関(WHO)は毎年3月24日を「世界結核デー」とすることを決めた。結核の根絶を目指す。

【亜州IR】《ZN》

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