NYの視点:米フィリー製造業景況指数、FOMCが利上げ躊躇する材料に

2015年3月20日 07:50

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記事提供元:フィスコ


*07:53JST NYの視点:米フィリー製造業景況指数、FOMCが利上げ躊躇する材料に

米国の3月フィラデルフィア連銀製造業景況指数は5.0と、上昇予想に反し2月の5.2から低下しマイナスとなった昨年2月以降ほぼ1年ぶりの低水準を記録した。ゼロ以上は活動の拡大を示す。ただ、主要項目である新規受注を始め全項目が2月から悪化。まず、新規受注は2月の5.4から3.9へ低下。出荷は-7.8で、2月の8.1からマイナスに転じ、2012年9月来で最低となった。過去3か月間で2回目のマイナスとなる。雇用も3.9から3.5へ低下。週平均就業時間も2013年3月以降2年ぶりの低水準となった。そのほか、仕入価格は米国が前回の景気後退を脱出した直後の2009年夏以降初めてのマイナスを記録。米連邦公開市場委員会(FOMC)が利上げを躊躇する新たな材料となった。《KO》

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