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東芝、スコットランドで大規模水素実証試験に参画 水素を生成・貯蔵して安定供給
東芝は18日、英国スコットランド地方政府が昨年11月に公募した再生可能エネルギーの活用促進を目的とする「Local Energy Challenge Fund」に共同提案し、風力・太陽光発電を用いて水素を生成・貯蔵して電力を安定供給するとともに、水素を燃料とする業務用ハイブリッド車両を運用する大規模実証試験が採択されたと発表した。
実証試験は、水素関連設備を運用する非営利企業Bright Green Hydrogen Ltd.(BGH社)とファイフ州など8団体と共同で本年から2020年まで実施する。同社が海外で水素に関する実証実験に参画するのは今回が初めてとなるという。
実証試験は、スコットランドファイフ州のメチル港内に再開発された地域で実施され、東芝は電気の需給予測に基づく水素の製造・貯蔵の最適管理を行うための「水素EMS」を提供し、システム全体の制御を担当する。実証試験に参画することで、水素EMSを通し水電解装置や業務用ハイブリッド車両を含めたシステム全体の運用データを取得し、今後の水素事業の展開に活用することができるとしている。
この地域に既設の750kW風力発電設備と30kW水電解装置に加え、今回、200kW太陽光発電設備、60kWと250kWの水電解装置、水素貯蔵タンク、水素ステーション、燃料電池を新設する。風力と太陽光により発電した再生可能エネルギーは、水電解装置により水素に変換、貯蔵される。貯蔵した水素は水素ステーションを通じて25台の業務用ハイブリッド車両に供給するほか、燃料電池により再び電力として施設に供給する。
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