アマゾンがアリババ傘下「天猫」に出店、中国事業の拡大目指す

2015年3月9日 08:55

印刷

記事提供元:フィスコ


*08:56JST アマゾンがアリババ傘下「天猫」に出店、中国事業の拡大目指す
米アマゾン・ドット・コム(AMZN/NASDAQ)は5日、中国の電子商取引最大手、阿里巴巴
集団(アリババ・グループ・ホールディング:BABA/NY)傘下のオンライン通販サイト
「天猫(Tモール)」に旗艦店を開設した。輸入食品やシューズ、おもちゃ、キッチン
用品などを扱う。数億人規模の会員を抱える天猫に出店することで、中国事業の拡大
を目指す。現地メディアが6日伝えた。
アマゾンは2004年、買収を通じて中国に進出。その後、11年に自社ブランドの
「Amazon(亜馬遜)」でサイトを立ち上げた。ただ、中国のEコマース市場は、前述
したアリババの「天猫」と「淘宝網(タオバオ)」が8割のシェアを握っている状
況。そのほか京東商城(JD/NASDAQ)、当当網(DANG/NASDAQ)などがしのぎを削るなか、
アマゾンは苦戦を強いられている。
「天猫」への出店を果たしたことで、アマゾンは利用者の拡大が期待されてい
る。アリババにとっても、世界的なサプライチェーンを構築しているアマゾンから、
グローバル化戦略に向けたヒントが得られる見通しだ。一方、両社が手を結んだこと
で、「海淘(ハイタオ)」と呼ばれる他の海外通販サイトは、閉鎖の危機に直面する
と懸念されている。

【亜州IR】《ZN》

関連記事