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KDDI、シニア・初心者向けにアドバイス付きのスマホ入力支援技術を開発
操作中のアドバイス画面(KDDI研究所の発表資料より)[写真拡大]
KDDI研究所は4日、文字入力のつまずきを検出して、適切なタイミングで音声・吹き出し・アニメーションによるアドバイスを行う文字入力支援技術を開発したと発表した。入力文や操作履歴を基に、ユーザーのつまずきを検出してアドバイスを行うスマートフォン用文字入力支援ソフトウェアの開発は世界初となるという。
KDDI研究所ではスマートデバイス初心者の文字入力の観察実験に基づき、典型的なつまずきパターンを抽出し、これらのつまずきの検出方式、ならびに文字入力スキルの推定方式を開発した。かな漢字変換のタイミング、かな・英文字・数字の切り替え、半濁点と句点との混同など15種類のつまずきパターン検出し、つまずきパターンに応じたアドバイスを音声・吹き出し・アニメーションで提示する。さらに文字入力スキルを5段階で推定するアルゴリズムを組み入れることで、スキルの高いユーザーへの不要なアドバイスを抑止している。
この技術の活用により、シニアや初心者の方がスマートフォンやタブレットの文字入力方法をスムーズに習得することが可能となる。また、この技術を活用したソフトウェアとして、初めてスマートフォンやタブレットに触れる人向けにいくつかの例文を入力してもらう「文字入力練習アプリ」と、少し慣れてきた人向けに通常の文字入力中につまずいた場合にわかりやすくアドバイスを提示する「アドバイス機能付きIME(Input Method Editor)」を開発した。
文字入力練習アプリをスマートフォン初心者のシニア24名で利用したところ、30分程度の利用で、使用前と比べて入力速度が平均23%向上したという。
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