春秋航空が日本路線を強化、上海~旭川など5路線を順次就航

2015年3月2日 09:34

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記事提供元:フィスコ


*09:36JST 春秋航空が日本路線を強化、上海~旭川など5路線を順次就航
ローコストキャリア(LCC)の中国春秋航空(本社:上海市、601021/SH)が中国~日本路線の強化に乗り出す。今年3月から新たに5路線を順次開設する計画だ。就航するのは上海-北海道旭川、成都-大阪、鄭州-大阪、西安-大阪、晋江-大阪路線。これからの花見シーズンに向けて、中国人観光客の取り込みを図る構え。毎日経済新聞などが27日、会社発表として伝えたもの。
春秋航空は足元の円安や訪日ビザの緩和が巨大なビジネスチャンスになると予想している。また国際原油価格の下落を受けて、日中間の往復便で燃油サーチャージ(燃料高騰をチケットに転嫁する部分)が引き下げられるため、日本旅行はさらに経済的になると説明した。
春秋航空は春節休暇(2月18~24日)中に日本行きフライト48便を運航。連休7日間の旅客輸送量は1万6934人に上った。客席稼働率は平均98%。一方、中国政府系・中国旅行社総社(CTS)の日本法人は、2015年の訪日中国人観光客が320万人を突破すると予測している。
春秋航空は04年、中国初の民営航空会社として設立された。2015年1月21日に上海証券取引所に新規上場している。日本には2010年に進出し、上海~茨城線を就航。14年8月に日本の国内線にも参入している。その後、上海-北海道札幌、重慶-大阪、武漢-大阪、天津-大阪、蘭州-大阪、青島-大阪の6路線を新たに就航した。

【亜州IR】《ZN》

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