エーザイが蘇州で固体剤生産棟を新設、安定供給体制の強化狙う

*12:58JST エーザイが蘇州で固体剤生産棟を新設、安定供給体制の強化狙う
エーザイ<4523>は25日、江蘇省蘇州市の蘇州工業園区内に固体剤生産棟を新設すると発表した。中国医薬品市場の拡大を視野に安定供給体制の強化、生産効率の向上を図る狙い。同工業園区内の固体剤生産工場（現蘇州工場）を移転・拡張する構え。
新しい固体剤生産棟は、中国国内向けの固体剤の製剤、包装までを行う。地上3階建て、延べ床面積2万90平米。現地子会社の衛材（中国）薬業公司が所有する用地を活用する。2017年下半期の完工を目指し、2016年上半期に着工。2018年下期の稼働を予定する。現在固体剤を生産している現蘇州工場は、新工場の稼動後に閉鎖する。
エーザイは現在、衛材（中国）薬業を通じ、蘇州工業園区の現工場で「メチコバール」「アリセプト」「パリエット」などの中国国内向け製品の生産を行っている。自社製品の需要増大が見込まれるなか、将来の拡張性を視野に入れた新工場の建設が不可欠となっていた。これを受けて、衛材（中国）薬業は2010年に同工業園区内に新たな工場用地（既存工場の5倍以上の敷地面積）を確保しており、2011年11月には新蘇州工場として、注射剤の現地生産化に向けた生産棟を竣工している。

【亜州IR】《ZN》