日米の注目経済指標:国内の物価上昇率はさらに鈍化する見込み

2015年2月7日 15:50

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記事提供元:フィスコ


*15:50JST 日米の注目経済指標:国内の物価上昇率はさらに鈍化する見込み

2月9日-13日に発表予定の主要経済指標のポイントは次の通り。

■9日(月)午前8時50分発表
○(日)12月経常収支-予想は+3558億円
参考となる11月実績は+4330億円。貿易・サービス収支の赤字縮小や第1次所得収支の黒字幅拡大によって経常黒字額は予想を上回った。12月については、原油価格の下落によって貿易赤字額の縮小が予想されること、旅行収支や第一次所得収支の黒字継続が見込まれており、市場予想は妥当な水準か。

■12日(月)午前8時50分発表
○(日)1月国内企業物価指数-予想は前年比+1.1%
参考となる12月実績は、前年比+1.9%で物価上昇率の鈍化が続いている。石油・石炭製品価格の下落が要因。円安進行によるコスト転嫁の動きは出ているが、石油製品価格の下落が続いていることから、1月の企業物価上昇率はさらに鈍化する見込み。

■12日(木)午後10時30分発表
○(米)1月小売売上高-予想は前月比-0.4%
参考となる12月実績は、前月比-0.9%で市場予想を大きく下回った。ガソリン価格が下落した影響もあったが、大半の品目で売上高は減少した。1月については反動増の可能性はあるが、ガソリン価格の下落などで小売売上高は2カ月連続で減少する見込み。

■13日(金)日本時間14日午前0時発表予定
○(米)2月ミシガン大学消費者信頼感指数-予想は98.1
有力な判断材料となる同指数の1月確報値は98.1で2004年1月以来の高水準だった。雇用や賃金の見通しに関して、楽観的であることが反映されたもよう。2月については、労働市場の改善が続いていることや経済拡大への期待があることから、高水準を維持するとの見方が多い。《TN》

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