NVIDIAの独自規格「G-SYNC」は専用モジュールがなくとも動作する?

2015年2月3日 15:29

印刷

記事提供元:スラド

あるAnonymous Coward 曰く、 NVIDIAが2013年発表した「G-SYNC」という技術は、ディスプレイのリフレッシュレートをGPUのレンダリング状況に応じて変更することで、ちらつきやカクつきを防ぐというものだ。いっぽう、AMDは同様の「FreeSync」なる技術を発表し、その後FreeSyncは標準化団体VESAによって「Adaptive-Sync」としてDisplayPort 1.2aのオプション規格に採用された。この2つの技術はどちらもディスプレイのリフレッシュレートを可変にするという同じような技術だが、G-SYNCはディスプレイ側に専用のハードウェアモジュールを用意することで互換性問題を防くいっぽう、Adaptive-Syncは専用のモジュールが不要で、ディスプレイ側のファームウェアの変更だけで対応できるという点が異なる(4Gamerの記事)。

 そして、現時点ではG-SYNCとAdaptive-Syncには互換性はなく、NVIDIAはAdaptive-Syncのサポートをする予定はないとしているのだが(4Gamerの別記事)、先週くらいから海外のハードウェア系ブログ/ニュースサイトで、G-SYNCモジュールを搭載していないノートPCで、リークされた未公開のGeForce向けドライバを利用することでG-SYNCが利用できた、という話が話題になっている(ExtremeTech)。

 特別なモジュールなしにG-SYNCが利用できるということは、NVIDIAが提唱しているG-SYNCモジュールは実際には対応機器でしかその機能を利用させなくする「DRMモジュールのようなもの」という役割しかないのでは、という話が上がっている

 スラッシュドットのコメントを読む | ハードウェアセクション | ハードウェア

 関連ストーリー:
NVIDIA、GTX 970のスペックを下方修正 2015年01月28日
「GTX 970」GPUでグラフィックメモリ使用量が3.5GBを超えると性能低下が起こることが明らかに 2015年01月26日
VESA、AMDの「FreeSync」をDisplayPort 1.2aで標準化 2014年05月16日
AMDがNVIDIAのG-SYNCに対抗する「FreeSync」をデモ 2014年01月08日
NVIDIA、V-SYNCに変わる新しいディスプレイ同期技術「G-SYNC」を発表 2013年10月21日

 

※この記事はスラドから提供を受けて配信しています。

関連記事