バルファキス・ギリシャ財務相の「ホテル・カリフォルニア」

2015年2月2日 13:19

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記事提供元:フィスコ


*13:19JST バルファキス・ギリシャ財務相の「ホテル・カリフォルニア」
バルファキス・ギリシャ財務相は、国際支援団からの支援プログラムを期限の2月28日までに終わらせ、新規方策で合意するまでの「つなぎ支援」について協議したいとの考えを示している。

ギリシャ財務相は、ギリシャのユーロ圏からの離脱には否定的で、チェックアウト出来ない「ホテル・カリフォルニア」に喩えているが、デフォルト(債務不履行)の可能性は示唆している。


1日にはサパン仏財務相と会談して支援を取り付け、本日は、オズボーン英財務相と会談、明日はイタリア、その後ドイツへ向かう。

ギリシャ財務相は、1940年10月28日に連合国だったギリシャが、枢軸国であるイタリア、そしてドイツとの戦い(第2次世界大戦)を始めた時の精神を喚起している。

そして、ドイツとの交渉で念頭にあるのは、1953年の「ロンドン債務協定」ではないか、と噂されている。 1953年、西ドイツ政府は、西側諸国との間に戦前の支払いを約束するとともに、ドイツ統一まで支払いを猶予するドイツ債務協定が締結された。

ドイツ政府は、1990年のドイツ統一後に債務の支払いを再開し、2010年に債務を完済したが、1921年の債務確定から89年が経っていた。《MY》

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