Operaの開発者、新Webブラウザ「Vivaldi」のプレビュー版を公開

2015年1月29日 16:46

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記事提供元:スラド

Yhypnos 曰く、 WebブラウザOperaの開発者であり、Opera softwareのCEOであったJon Stephenson von Tetzchnerがこのほど、新Webブラウザ「Vivaldi」のテクニカルプレビュー版をリリースした。(公式サイトTechCrunchSourceForge.JP Magazine)。

 かつてOperaがWebブラウジングにもたらした革新は数多く、レンダリング速度の追求やタブブラウジング、マウスジェスチャを初めとして、スピードダイヤルやOpera Turboなどそのユニークなアイデアには枚挙に暇がない。こうした機能の多くはUIデザインを含めてほかのブラウザに模倣され、現代では広く受け入れられているのは周知の通りである。

 しかしながら、何の因果か当のOperaのシェアは一向に伸びず、加えて近年のWeb技術の爆発的な進歩に独自レンダリングエンジンであるPrestoの開発が追いつかなかったため、2013年にはBlinkベースのブラウザへと生まれ変わった。Blinkベースの現OperaはPrestoベースの旧Operaと比べて未移行の機能も未だ多く、Opera愛好家諸兄においては、未だに旧Operaを使用されている向きも多いだろう。

 そうした中、2011年にOpera softwareを去った創業者が旧Operaの精神を受け継いで開発したのがVivaldiである。

 まだ、テクニカルプレビューという事もあり、実装予定とされている機能も多く、多少動作にぎこちない点も見られるが、レンダリングエンジン自体にBlinkを採用している点もあって実用には耐えるかなという印象だ。

 機能面ではまずのところ旧Opera(最終バージョンの12.11)を目指しているようで、メーラの実装も予定されているとの事だ。

 このところ、画一的な感が否めなかったWebブラウザに新たな新風を巻き込み、かつての革新と同様なユニークな新機能が近いうちに発表されるのではないかという期待を込めて、温かく見守っていくのはいかがだろうか。

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