【高見沢健のマーケット&銘柄ウオッチ】ギリシャのユーロ離脱問題台頭を懸念

2015年1月26日 10:56

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記事提供元:日本インタビュ新聞社

ECB(欧州中央銀行)が事前予想を上回る月600億ユーロの資産買い入れ(量的緩和)を明らかにしたことで、先週末の23日、ユーロは一時対ドルで1.11ドル台前半(対円では一時130円台後半)と11年4カ月ぶりの安値を記録した。

ECB(欧州中央銀行)が事前予想を上回る月600億ユーロの資産買い入れ(量的緩和)を明らかにしたことで、先週末の23日、ユーロは一時対ドルで1.11ドル台前半(対円では一時130円台後半)と11年4カ月ぶりの安値を記録した。[写真拡大]

 ECB(欧州中央銀行)が事前予想を上回る月600億ユーロの資産買い入れ(量的緩和)を明らかにしたことで、先週末の23日、ユーロは一時対ドルで1.11ドル台前半(対円では一時130円台後半)と11年4カ月ぶりの安値を記録した。

 ユーロ安の進行を受けて企業収益に追い風が吹くとの見方から、ドイツのDAX指数は1万649ポイントと新高値に買われたが、週末、NYダウは141ドル反落し、シカゴ日経平均先物も1万7410円と軟調に終わった。

 25日には、ギリシャ総選挙が実施され、予想通り急進左派連合が議席を伸ばすものと見られるが、問題はその後の連立協議の行方と、2月末に期限が迫るEUとの追加支援に関する話し合いが進展するかどうかだ。

 原油価格の急落に端を発したエネルギーコストの低下は、グローバル経済全体に間違いなくメリットをもたらすと考えられるが、ユーロ圏からの離脱の流れが台頭するようだと、金融市場に再び不安心理が高まりかねない。(証券ジャーナリスト高見沢健)(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)

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