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「ギャンブル」と「資産運用」、根本的な違いとは?
*12:19JST 「ギャンブル」と「資産運用」、根本的な違いとは?
~フィスコアナリスト、小林あやによる「ゼロからはじめる資産運用の基礎知識」‐2~
こんにちは、フィスコの小林あやです。前回のシリーズの第1回では、資産運用について「時間を味方につけるメリット」をお話しましたが、今回は「ギャンブルとの違い」がテーマです。
資産運用と聞くと、結局ギャンブルでしょ?と言う方がいます。また、お金を稼ぐことは額に汗水たらすことが大切で、簡単にお金を儲けることが出来る(ように見える)資産運用に対して、否定的な考えを持っている人も少なくありません。
ですが、はっきり言います。資産運用はギャンブルではありませんし、投資行動も立派な汗水の結晶です。一発相場を当てたというようなごく稀な一部の人を切り取って、簡単に儲けるなんて…というのは間違いです。だいたい、そんなに簡単に儲けることが出来るなら、世の中苦労しません。
さて、ギャンブルとの違いですが、私はもっとも大きな違いは「確率」が存在するかどうかだと、セミナーの中でお話しています。
ギャンブルって、賭けた(投資した)お金をすべて失うリスクを覚悟しながら、確率(勝率)を信じて一獲千金を狙うというものですよね。
一方で資産運用には確率は存在しません。将来どのくらい増えるか・減るか、ということは誰にも分かりません。分かるのは「過去の」勝率や結果です。(利息の支払いのある預金や債券は、運用結果は確率ではなく約束事です)
金融商品の対面販売をしていた際にお客様からよく聞いたのが、「資産運用はいくら儲かる・損するということが確率として分からないから不安だ」という声でした。気持ちは分かります。でも、よーく考えてみて下さい。
仮に資産運用の結果を、確率で示すことが出来たとしたら?確率で示せるなら、そのどこかでギャンブルのようにリスクがありながら自分で確率を信じて大きな利ざやを稼ごうとする力が働いてしまいませんか??そういう意味では、資産運用に確率が存在しないのは、ある意味健全なことなんです。
確率が存在しない市場は、誰でも勝てるチャンスがある自由な市場です。考えを転換すれば、資産運用についてまた違った世界が見えてくるでしょう。
毎月開催セミナー「ゼロからはじめる資産運用の基礎知識」
(講師:フィスコアナリスト小林あや@マネースクウェア・ジャパン)より
【主な講義内容】
●老後を取り巻く環境の変化。もう、他人事ではない資産運用
●色々な金融商品の特徴とリスクをチェック
●賢い投資家への心得3か条《FA》
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