SBIファーマ、コスモ石油と特許実施許諾契約を締結

　SBIホールディングスは16日、子会社SBIファーマが、コスモ石油との間で、医薬品、医薬部外品、化粧品及び食品用途における5-アミノレブリン酸およびその製造方法等に関する特許権および特許を受ける権利、関連する技術情報についての独占的実施許諾に関する契約を締結したと発表した。

　SBIファーマは、5-アミノレブリン酸を利用した医薬品、健康食品および化粧品ならびに5-アミノレブリン酸を用いた診断の際に使用する医療機器等の研究・開発等を行っている。今後、製造までを含めた海外展開を積極的に進めていくことを鑑み、SBIファーマは本契約に関する地位および権利義務をSBIホールディングスに譲渡する予定。

　SBIグループは5-アミノレブリン酸を利用した医薬品、健康食品および化粧品を既に製品化しているが、コスモ石油が有する本特許の実施許諾を取得することにより、5-アミノレブリン酸を用いた製品開発・製造・販売までの一貫体制の中で、5-アミノレブリン酸関連事業をさらに拡大できるものと考えている。

　5-アミノレブリン酸とは、体内のミトコンドリアで作られるアミノ酸。ヘムやシトクロムと呼ばれるエネルギー生産に関与するタンパク質の原料となる重要な物質であり、加齢に伴い生産性が低下することが知られている。5-アミノレブリン酸は、焼酎粕や赤ワイン等の食品にも含まれるほか、植物の葉緑体原料としても知られている。（記事：宮野 浩・記事一覧を見る）