【黒澤善行の永田町ウォッチ】予算編成をめぐる動きに注目

2015年1月13日 20:03

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記事提供元:さくらフィナンシャルニュース

【1月13日、さくらフィナンシャルニュース=東京】

 昨年末、経済対策はじめ、予算編成の基本方針、与党税制改正大綱、地方創生の長期ビジョン・総合戦略などを相次いで決定された。これらを踏まえ、予算案の編成・調整作業が急ピッチで進められている。

 今週9日には補正予算案が、来週には来年度予算案が閣議決定される。経済再生と財政健全化の両立を掲げる安倍内閣は、来年度予算案について、聖域なく歳出を見直すことで概算要求(101.68兆円)を大幅に抑制し、新規国債の発行額を37兆円に抑制するとしている。また、景気の下支えを図るため、補正予算案とともに切れ目のない予算執行を進めるとしている。

 限られた時間のなかで、政府・与党は、どこまでメリハリをつけた予算案に仕上げることができるのだろうか。政府与党内での水面下での駆け引き、政治折衝などの動向も含め、予算編成の最終局面を見極めておくことが大切だろう。【了】

 黒澤善行(くろさわ・よしゆき)/愛知県春日井市生まれ。立命館大学政策科学部卒業、立命館大学政策科学研究科博士前期課程修了。毎日新聞社「週刊エコノミスト」記者、衆議院議員政策スタッフ、シンクタンク2005・日本(自民党系)研究員などを経て、従来の霞が関の機能を代替できる政策コンサル産業の成立を目指す株式会社政策工房の主任研究員に就任。主著に『できる総理大臣のつくり方』(春日出版、共編著)『ニッポンの変え方おしえます―はじめての立法レッスン』(春秋社)がある。政策工房Public Policy Review(http://seisaku-koubou.blog.jp)より、著者の許可を得て転載

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