田淵電機、良品計画、東京製鐵など/本日の注目個別銘柄

2015年1月7日 16:41

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記事提供元:フィスコ


<7453> 良品計画 13430 -1330下落率2位。前日に第3四半期の決算を発表、累計営業利益は178億円で前年同期比10%増益、純利益は同14%増益と3-11月期としては過去最高を更新したもよう。ただ、9-11月期の営業利益は62億円で同4%減と減益に転じている。市場コンセンサスは80億円弱の水準であり、大幅に下回る形となっている。先に観測報道が伝わっており、経常利益は観測報道並みの水準であったが、営業利益は予想外の下振れ幅となる形に。

<2282> 日本ハム 2730 +161買い優勢。みずほ証券では投資判断を「中立」から「買い」に格上げ、目標株価も2610円から3430円に引き上げている。中期的なROE改善の継続見通し、海外の成長期待の高まりなどを背景としている。また、キャッシュフローの創出力拡大による自社株買いの潜在力などにも注目と。今期営業利益は、中計目標の430億円を上回り490億円に達すると予想。

<7205> 日野自動車 1600 +74強い動き目立つ。JPモルガン(JPM)では投資判断を「ニュートラル」から「オーバーウェイト」に格上げ、目標株価も1650円から2100円に引き上げている。アジアトラック事業は低迷が続いていたが、タイでの需要回復に加え、主力のインドネシアもインフラ投資拡大に伴って需要回復が今年から本格化すると考えているようだ。インドネシアの大型トラックでトップシェアを誇り、インフラ投資拡大で恩恵を享受する最有力銘柄と位置づけている。

<5423> 東京製鐵 769 +36買い先行。みずほ証券では投資判断「買い」を継続で、目標株価を730円から870円にまで引き上げている。円安による輸出拡大、今期業績の上振れ期待、田原工場の生産底上げに加えて、原油安による燃料調整費低下でのメリット期待なども指摘。来期経常利益は市場コンセンサス大きく上回るとみているようだ。

<8309> 三井住友トラストHD 428.6 -12.8さえない。大和では銀行セクターの投資判断を「強気」から「中立」に格下げしている。短期的な相場上昇を経て、一旦は利食い売りの動きが強まる可能性を考慮したようだ。個別では同社のほか、りそなHD<8308>、みずほFG<8411>の投資判断を「2」から「3」に格下げしている。同社の目標株価は550円を継続としている。

<6946> 日アビオ 250 +50急伸。エボラ関連としての位置づけが高い銘柄であるが、本日は火山監視に関連する銘柄として注目度が高まっているもようだ。政府では火山観測研究の基盤整備を本格化させるため、補正予算案で約30億円を計上することが分かったと伝わっている。同社は火山の地熱変化、火口や溶岩ドームの形成状態などを監視するサーモグラフィを手がけており、メリットの享受が期待されているようだ。

<6624> 田淵電機 1133 +150ストップ高。東証1部への指定変更を発表、TOPIX組み入れ需要発生など、今後の需給改善を先取りする動きとなっている。1月13日より1部に指定替えとなる。比較的個人投資家の人気が高い銘柄であるほか、足元で収益が急拡大していることもあり、機関投資家の資金流入期待は高いといった思惑なども。

<6098> リクルートHD 3650 +220しっかり。みずほ証券では、みずほプレミアム・ポートフォリオに同社を追加しているもよう。波乱のスタートとなっている株式市場では、同社のようなサービスセクターを代表する安定成長株が評価されると考えているもよう。第4四半期営業利益の急回復が想定されること、来期も2ケタ増益が見込まれること、純キャッシュの増加に伴ってM&Aでの成長期待が高まることなどを買い推奨の背景と。

<6758> ソニー 2552.5 +113しっかり。2014年の家庭用ゲーム機の世界販売台数で首位になったとの報道が買い手掛かり材料につながっているもよう。「PS4」の販売が欧米で好調、販売台数は2000万台を超えたもようと伝わっている。ゲーム機事業の高い競争力が見直されているほか、年末年始の販売も好調とされ、目先の業績インパクトなども期待される状況に。

<3436> SUMCO 1805 +72買い優勢。メリルリンチ(ML)では投資判断「買い」継続で、目標株価を1700円から2000円に引き上げている。今年も半導体の数量成長に支えられ、シリコンウェハー需要は拡大が見込まれるとしている。一方で能力増強は無く、ウェハー需給逼迫の確度は高いと指摘へ。コンセンサスは未だかなり低く、今12月期営業利益は480億円と、コンセンサスを100億円程度上回る予想となっているようだ。《FA》

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