宮入バルブ、国際帝石、ホンダなど/本日の注目個別銘柄

2015年1月6日 16:38

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記事提供元:フィスコ


<9983> ファーストリテ 43255 -810売り先行。日経平均との連動性が高い銘柄として、全体株安の流れに押される格好となっている。ただ、前日には12月の月次動向を発表、既存店売上高は前年同月比10.2%増となり、5ヵ月連続でのプラス成長となっている。とりわけ、12月は売上ボリュームの大きい月でもあり、業績へのプラスインパクトなどが期待できる状況にも。野村では投資判断「バイ」継続で、目標株価を43000円から50000円に引き上げている。国内ユニクロの収益上振れなどを評価としている。

<1605> 国際帝石 1241.5 -76.5売り優勢。原油価格との連動性が国内で最も高い銘柄として、原油市況の大幅な下落が売り材料につながっている。サウジアラビアの欧州向け原油価格大幅引き下げを受けて、昨日のNY原油市況は5%超の下落、一時は50ドルを割り込む形となった。なお、シティでは目標株価を1770円から1550円に引き下げているが、イクシスプロジェクトの貢献を考慮すると足元の株価は割安と考えているもよう。

<7267> ホンダ 3453.5 -77軟調。前日に発表された12月の米国自動車販売動向は前年同月比1.5%増、プラスを確保したものの、6%超の市場コンセンサスを下回る格好になっている。ポジティブな反応にはつながらず、為替の円高基調などを弱材料視する動きとなっている。また、JPモルガン(JPM)では第3四半期の決算プレビューをリリース、インセンティブなど販売費用の増加、リコール引当などの一時的費用により、10-12月期営業利益は前年同期比2割減を予想と。

<7735> SCREENホールディングス 673 -42売り優勢。12月の台湾ファイリング情報では、10.1億ドルとなり、前月比13%減となったもよう。11月の回復からはやや一服感、とりわけ、前工程装置への発注は9.3億ドルで同18%減回復が鈍い状況のようだ。クレディ・スイス(CS)では、台湾ファウンダリの16nmプロセス投資はスタートしているが、1年前の20nmプロセス投資と比較すれば小規模にとどまっている印象と。

<6118> アイダエンジ 1141 +45買い先行。ゴールドマン・サックス(GS)が投資判断を新規に「買い」、目標株価を1400円としている。燃費改善に向けた車体軽量化、アルミ化の恩恵を享受する機械銘柄と位置づけているようだ。ロボットの恩恵が大きいほか、プレス機械の刷新需要も今後は一段と高まると見ており、プレス機械世界2位の同社も恩恵を享受できるとしている。

<6495> 宮入バルブ 143 +33急伸。水素関連銘柄の循環物色の流れに乗っているようだ。前日には、東京都が東京五輪選手村を水素エネルギーで電力などを賄う「水素タウン」として整備する方針を決めたと伝わり、水素関連の一角に物色が向かった。同社も中期計画では、水素製造装置や水素ステーション向けに顧客との共同製品開発を進めるほか、燃料電池車搭載の水素ボンベ用容器バルブの製品化を行うとしており、関連銘柄として位置づけられている。

<7844> マーベラス 1480 -131下げ目立つ。サービス提供を一時中断しているスマホ向けゲームアプリ「ディズニー マジックキャッスル ドリーム・アイランド」に関して、サービス開始時期を2月以降にする予定と発表している。配信開始がポジティブなインパクトにつながるといった思惑もあったため、目先的には売り安心感にもつながる状況か。1600円レベルの下値支持線を割り込み、見切り売り圧力も強まる格好へ。

<6301> コマツ 2560 -103軟調。米建設機械株の下落が響く形になっているようだ。JPモルガン(JPM)ではキャタピラーの投資判断を格下げ、北米建設機械売上の一部は国内での原油掘削向けであることから、原油急落の影響が想定よりも大きくなる可能性としているもよう。同社など国内建設機械株の一角にも連想売りが働く格好になっている。

<7721> 東京計器 291 +6続伸と逆行高。立花では投資判断を新規に「強気」、目標株価を330円としており、物色の手掛かり材料とされているようだ。今期営業利益は会社計画を上回るとみているほか、民需向け計測装置の牽引で、来期は大幅増益が可能と判断しているもよう。また、移動式水素ステーション向け水素圧縮装置に注目ともしている。《FA》

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