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NYの視点:米利上げ開始は来年4月会合以降
記事提供元:フィスコ
*08:03JST NYの視点:米利上げ開始は来年4月会合以降
注目の連邦公開市場委員会(FOMC)で、米連邦準備制度理事会(FRB)は「金融政策の正常化開始まで、「辛抱強く」なることが可能」と金利に関するフォワードガイダンスの文言を変更した。しかし、文言の変更は大きな金融政策の変更を意図するわけではないと、イエレンFRB議長は会合後の会見で強調した。声明の中でも「ガイダンスは「相当の期間」FF金利誘導目標を0-0.25%のレンジで維持することが適切となる可能性があるとした前回声明と一致する」と加え、市場に誤解を与えないように念を押した。
金融政策の正常化の時期については、今後数会合のうちに開始される可能性は「低い」と述べた。数会合とは2会合だと確認。つまり、年初1月の27-28日に予定されている会合、その次に予定されている3月17-18日に予定されている会合において利上げが開始される可能性は少ないことになる。可能性としては4月28-29日に予定されている会合以降ということになる。これは、2015年の中旬という大半の市場関係者の見通しよりも若干早い。
イエレンFRB議長は、景気に関する判断で「経済の強さが増しており、雇用も一段と改善」とコメントしており、回復が一段と早まれった場合の速やかな利上げの可能性にも言及。景気動向次第では第1四半期にFRBが利上げを開始する可能性もあるということになる。スタッフ予想においても17名のうち15名が2015年の利上げ開始を予想していることが明らかになった。あとの2名は2016年を予想している。2015年の国内総生産(GDP)見通しは9月会合と変わらずの2.6-3.0%成長だった。《KO》
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