イエレンFRB議長の「最適コントロール」

2014年12月8日 12:50

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記事提供元:フィスコ


*12:50JST イエレンFRB議長の「最適コントロール」
イエレンFRB議長は、金融政策のルールとして「テーラー・ルール」よりも、「最適コントロール」を信奉している。

最適コントロールとは、インフレ率と失業率の目標値(2.0%、5.5%)からのブレ、及び政策金利の変化の合計を損失ととらえ、この損失を最小限にするような政策金利を求める、というルールである。


米国連邦準備理事会(FRB)のエコノミストによると、利上げの時期は、2014年第4・四半期、すなわち、16-17日の連邦公開市場委員会(FOMC)である、とのことである。


就任時のハト派からイスラエル中銀総裁時代のタカ派に戻ったと思われるフィッシャーFRB副議長は、利上げまでの「相当な期間」という時間軸を削除する時期が近づいている、と述べている。


本日発表される米国11月の労働市場情勢指数(LMCI)が改善傾向にあれば、来週の連邦公開市場委員会(FOMC)で「相当な期間」が削除され、2015年第1・四半期での利上げ開始観測が高まるのかもしれない。《MY》

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