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「社長が選ぶ今年の社長」1位はあの人、ハリポタ効果で初のトップ10入り経営者も
2014年も多くの企業が、経営統合や新規上場、トップの交代などでニュースを賑わせた。そんな中、今年もっとも「優秀」とされた経営者は「あの人」だった。
産業能率大学が、従業員数が10人以上の経営者を対象に「2014年の最優秀経営者は誰か」と尋ねたところ、1位はやはりというべきか、ソフトバンクの孫正義氏だった。孫氏が選ばれるのは2年連続4回目で、今回はアリババ集団などへの世界規模での投資や、新規分野への積極的な事業展開が評価されたとみられる。2位はトヨタの豊田章男氏、3位はカジュアル衣料「ユニクロ」を展開するファーストリテイリングの柳井正氏だった。
産業能率大学では2008年から、「社長が選ぶ今年の社長」アンケートを開始し、今年で7回目。14年はインターネット調査会社を通じて、559人の経営者を対象に行った(有効回答は471人)。
4位は、アップルのティム・クック氏。「顧客ニーズに素早く対応し利益を最大化した」など、評価が高い。5位は同率で3人ランクインしており、1人目は日本電産の永守重信氏、2人目はサントリーの社長に就任した、元ローソンの新浪剛史氏。経営者からは、「代々創業家で守られてきたサントリーに新風を吹き込ませている」などの声が寄せられた。同率5位の3人目は、「ハリーポッター」効果で、入場者数が過去最高を記録しているUSJのグレン・ガンペル氏だった。
次点の8位はLINEの森川亮氏。彼は13年に、初のトップ10入りを果たしている。社長全体の平均年齢からすれば比較的若いが、「社会のシステムを変えた」「成長率がすごい」などの声が寄せられた。同率9位は3人で、環境性能に優れたディーゼルエンジン車を投入したマツダの小飼雅道氏、新薬の開発に注目が集まる富士フイルムの古森重隆氏、今年、大型上場を果たした中国電子商取引アリババ集団のジャック・マー氏だった。ジャック・マー氏やUSJのグレン・ガンベル氏など、今年はトップ10のうち、5名が初めてランクインした。市場のスピードに乗り遅れず、新規事業を次々と打ち出しヒットを仕掛ける。そんな新時代の経営者が、全国の社長から注目を集めている。(編集担当:北条かや)
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※この記事はエコノミックニュースから提供を受けて配信しています。
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