ジョージ・F・ケナン氏の警鐘

2014年12月1日 12:58

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記事提供元:フィスコ


*12:58JST ジョージ・F・ケナン氏の警鐘
1979年、ソビエト連邦がアフガニスタンに侵攻した時、レーガン米大統領は、サウジアラビアに対して原油価格の下落誘導を要請し、原油価格は10-20ドルまで下落したことで、1991年のソビエト連邦崩壊に繋がった。


2014年、ロシアがクリミアを併合した時、オバマ米大統領は、サウジアラビアに対して原油価格の下落誘導を要請し、サウジアラビアがOPECの生産調整役を放棄したことで、原油価格は60ドル台まで下落している。


ロシアの国家予算は、1バレル=104ドルで策定されており、3ドル下落すれば100億ドルの歳入減少となる。1998年、原油価格が9.8ドルまで下落した時、ロシアはデフォルトを宣言し、LTCMの破綻に繋がった。


ジョージ・F・ケナン氏は、ソ連の拡張主義を封じ込める方法に関して、1947年に「フォーリン・アフェアーズ」に寄せた「X論文」で、「ロシアの政策に対する西側の要求は、ロシアの威信を過度に傷つけないような受諾の道を残す形で提示されるべきだ」と警告している。

2015年は、ロシアがデフォルトを宣言するか、第3次世界大戦の宣戦布告をするか、要警戒となる。《MK》

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