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麻生財務相、円安スピード違反警告
記事提供元:フィスコ
*13:32JST 麻生財務相、円安スピード違反警告
ドル・円は、昨日118円98銭まで上昇したが、本日、麻生財務相が「円の下がり方のスピードのテンポ速すぎる。円安、円高の急激な変動は歓迎すべきではない」と、急激な円安に対して牽制発言をしたことで、117円台半ばまで反落した。
年金積立金管理運用独立行政法人(GPIF)は、来年度から外貨建て資産への投資配分を23%から40%に引き上げるため、急激な円安は、高い外貨買いとなることで、円安抑制が喫緊の課題となっている。
財務省の外貨準備(1.2兆ドル)の持ち値は、約111円60銭付近にあり、現時点での円買い介入は、国庫収入に貢献できること、外貨準備を減らすことができること、スピード違反を抑制できること、年金基金に外貨買いの機会を提供できること、など経済合理的だといえる。
ちなみに、黒田日銀総裁は、財務官時代に約14兆円の円売り介入を行ったが、持ち値は、113円80銭付近であり、長い間塩漬けになっていたポジションの手仕舞いが可能な相場水準になっている。《MY》
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