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ホンダ「レジェンド」がハイブリッドで復活
*15:12JST ホンダ「レジェンド」がハイブリッドで復活
ホンダ<7267>は10日、フラッグシップモデルの高級セダン「レジェンド」をハイブリッド車(HV)として全面改良し、2015年1月22日に発売すると発表した。当初は年内発売を予定していたが、品質確保に万全を期すため年明けに延期した。
レジェンドは1985年に初代モデルが発売されたが、2012年6月にいったん生産が打ち切られており、約2年半ぶりの復活となる。
5代目となる新型レジェンドは「Smart Exhilarating Luxury」をグランドコンセプトにハイブリッド車(HV)の1グレードのみの展開で、価格は税込680万円。月間販売目標は300台。英語で心の昂ぶりを意味する「Exhilarating」という単語を用い、「昂ぶり」「誇り」「先進」という3要素の具現化を目指して開発が実施されたという。
次世代3モーターハイブリッドシステム「SPORT HYBRID SH-AWD」を採用し、車体前部に1つ、後部に2つ配置された計3つのモーターと、車体前部に配置したV型6気筒3.5L直噴i-VTECエンジンを使い、状況に応じて前輪駆動・後輪駆動・四輪駆動の3つの駆動方式と、EVドライブ・ハイブリッドドライブ・エンジンドライブという3つの走行モードの中から、最適な駆動方式と最もエネルギー効率の良い走行モードを連続的に自動で切り替える。車体後部に搭載した2つのモーターを内蔵するTMU(ツインモーターユニット)によって、左右の後輪の駆動力と減速力を独立して制御することで操縦安定性を高めた。全般的に大型化され、車両重量は1980kg。燃費性能は16.8km/Lを実現している。
また、ミリ波レーダーと単眼カメラを組み合わせて使用し、世界初となる歩行者への衝突回避を支援する「歩行者事故低減ステアリング」など事故を回避する機能を備えた先進の運転支援システム「Honda SENSING(ホンダ センシング)」の搭載により、安全にも配慮している。
ホンダは10月28日に、インフレ—ターの不具合により米国や日本などで搭載車の大量リコール(無償の回収・修理)につながっているタカタ製エアバッグについて、2014年時点で同社が生産している自動車に搭載するエアバッグの約半数がタカタ製であることを明らかにし、6日にはリコールの対象となる車種を拡大したばかりだ。
また、主力車種であるコンパクトカー「フィット」や小型SUV「ヴェゼル」のHV、軽自動車「N—WGN(エヌワゴン)」などについてもリコールが続いており、新型車の投入計画は大幅に遅れていると言わざるをえない。
しかし、ホンダは同車の発表会で、2014年度の新型車投入計画について「レジェンドも含めて6機種を考えている」と明言した。
購入者の不安を払拭し、順調に販売台数を伸ばすことができるのか注目したい。《YU》
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