(中国)鉄建のメキシコ高速鉄道受注、現地政府が取り消し

2014年11月10日 08:39

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記事提供元:フィスコ


*08:39JST (中国)鉄建のメキシコ高速鉄道受注、現地政府が取り消し
メキシコ政府は6日、今月3日に公表した高速鉄道敷設プロジェクトの入札結果を無効
とする方針を明らかにした。あらためて入札を行う考えという。同プロジェクトは、
中国鉄建(1186/HK)と中国南車(1766/HK)を中心とするコンソーシアムが受注してい
た。外電が7日伝えた。

取り消し理由などの詳細は不明。ただ、メキシコ国内では「契約額が高すぎる」との
声が上がっていたという。政府が他の業者に対し、応札に向けた十分な時間を与えな
かったとの非難も高まっていた。

同プロジェクトでは、首都メキシコシティと中部ケレタロを結ぶ全長210キロの高速
鉄道が整備される予定。規模の大きさから、仏アルストム、独シーメンス、カナダの
ボンバルディアなど海外の鉄道大手も関心を示していたが、結局応札しなかった。鉄
建、南車、メキシコ現地企業4社で構成されるコンソーシアムが唯一の応札者とな
り、契約を獲得している。

鉄建は4日、契約額589億5000万ペソ(約43億9600万米ドル)のうち、389億5520万ペ
ソ(約29億500万米ドル)が同社の取り分となることを明らかにしていた。これは13
年売上高の3.04%に相当する規模という。

この報道を受けて7日の香港マーケットでは、鉄建株が急速に値を崩す展開となっ
た。《ZN》

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