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筑波大・北大、ゲノム情報から昆虫の信頼度の高い系統仮説を構築
筑波大学の町田龍一郎教授や北海道大学の吉澤和徳准教授らによる研究グループは、103種の昆虫の遺伝子情報を解析し、信頼性の高い系統関係の解明に成功した(写真:研究グループの発表資料より)[写真拡大]
筑波大学の町田龍一郎教授や北海道大学の吉澤和徳准教授らによる研究グループは、103種の昆虫の遺伝子情報を解析し、信頼性の高い系統関係の解明に成功した。
昆虫は、現在の地球上の生態系を構成する動物の中で大多数を占めており、昆虫の多様性を生み出した背景や生態的な重要性を理解するためには、信頼性の高い系統関係の解明が必要である。
今回の研究では、103種の昆虫をサンプリングし、約1,500遺伝子の塩基配列情報を新たに決定した。そして、昆虫分類学・形態学・発生学・古生物学・分子生物学・生物情報学などの専門家による解析を行ったところ、昆虫の期限は約4億8千万円前であること、昆虫の翅の獲得は4億年以上前であること、共通祖先であると考えられていた半翅類は単系統群ではなかったこと、完全変態昆虫の期限は3億5千年前に遡ることなどが明らかになった。
今後は、本研究成果により新たな観点からの形態学的・分子生物学的研究が促進され、形態進化に関する新事実が明らかになることが期待される。
なお、この内容は11月6日に「Science」に掲載された。
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