「くりっく365」では10月の取引数量が大幅増、ボラタイルな相場を背景に

2014年11月6日 14:00

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記事提供元:フィスコ


*14:01JST 「くりっく365」では10月の取引数量が大幅増、ボラタイルな相場を背景に
東京金融取引所(金融取)が手掛ける取引所為替証拠金取引「くりっく365」では、10月の取引数量が前月比+24.2%の404万8872枚(前年同月比+66.8%)と13年7月(408万4849枚)以来15ヶ月ぶりとなる400万枚台となった。通貨別ではドル・円のシェアが37.4%から38.3%と大幅に拡大している。

これは、月半ばにかけて欧米株の下落に伴うリスクオフの流れが強まりドル売り円買いが進んだ一方、月末には日銀によるサプライズ緩和でドル買い円売りの流れが活発化したことが影響したと思われる。投資家はボラタイルな相場を背景に活発な商いを行ったとの観測。

また、取引所株価指数証拠金取引「くりっく株365」に関しても、10月の取扱数量は前月比+84.1%の85万1545枚(前年同月比+157.1%)と昨年5月以来、上場2番目の高い水準となった。証拠金残高が254億円と10ヶ月連続で増加するなど、為替同様、商いは活発化へ。

10月末の日本銀行と年金積立金管理運用独立行政法人(GPIF)による「ダブルバズーカ」炸裂の効果は11月に入っても続いており、為替、株式市場ともにボラティリティの高い地合いとなっている。「くりっく365」「くりっく株365」ともに11月の取引数量が10月を上回る可能性も。《MT》

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