(中国)アマゾンも「11.11商戦」に参戦、海外サイトから直送

2014年11月3日 09:36

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記事提供元:フィスコ


*09:36JST (中国)アマゾンも「11.11商戦」に参戦、海外サイトから直送
オンライン通販が盛り上がりを見せる11月11日の「光棍節(こうこんせつ:シングルデー)」を控え、米アマゾン・ドット・コム(AMZN/NASDAQ)が中国市場に攻勢をかける。中国の消費者を対象に、海外6カ国の「Amazon」サイトから商品を直送するサービスを開始する方針だ。これに併せる形で、配送料の引き下げと配送日数の短縮化にも踏み切り、急成長するネット通販需要の取り込みを図る。地元メディアが30日伝えた。

中国の消費者は、米国、ドイツ、スペイン、フランス、英国、イタリアの「Amazon」サイトで直送サービスを利用することが可能になる。配送日数は、米国の場合で最短3営業日、平均9~15日に短縮。価格についても、中国国内で購入するより割安な商品が多いという。

中国ではスマートフォンなどモバイル端末の普及を背景に、オンライン通販市場が急成長している。特に11月11日の「光棍節」にはネット通販が盛り上がり、その売り上げ規模は米サイバーマンデー(11月の感謝祭明けの月曜日)を大幅に上回る。中国の電子商取引最大手、阿里巴巴集団(アリババ・グループ・ホールディング:BABA/NY)は、今年の「光棍節」の売り上げ目標を前年比1.4倍の500億人民元(約9093億円)に設定している。

「光棍」は中国語で「独り者」の意。11月11日は1が並ぶため、近年は「独身者の日」として定着した。「11」が重なることから「双11」とも呼ばれる。こうした中で、「独りで頑張っている自分にご褒美を」と銘打って、ネット通販最大手のアリババが5年前に大規模な安売りセールを開始。これが人気化したことをきっかけに、「双11」商戦が毎年繰り広げられるようになった。《ZN》

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