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多くの人がソフトの脆弱性に無頓着 トレンドマイクロが警告
トレンドマイクロ<4704>は、パソコンの利用者523名を対象にパソコンを利用するうえでのOSやアプリケーションの脆弱性に関する意識や実態についてWebアンケート調査(調査期間:2014年9月24日から25日まで)を実施した。28日にその結果を発表した。それによると、調査において、回答者の4割以上が、脆弱性の対策に修正プログラムの適用が有効だということを知らないことがわかったという。また、ソフトウェアのバージョンを常に最新にしているのは約半数であり、ウイルス感染や不正アクセスの原因となる脆弱性に対する理解や、脆弱性への対策が浸透していない実態がわかった。
パソコンを利用するうえでの脆弱性とは、ソフトウェアに存在するセキュリティ上の欠陥や不備であり、脆弱性を放置することでウイルス感染などのセキュリティリスクが高まる。この調査において、パソコンユーザに対し脆弱性に関する理解度を尋ねたところ、4割以上(41.9%)が脆弱性の対策に修正プログラムの適用が有効だということを認知していなかった。また、パソコンに脆弱性があるとウイルスに感染する可能性が高まることを知らないユーザが3割以上(32.9%)いることもわかった。
また、脆弱性を悪用するウイルスの感染や不正アクセスを防ぐには、ソフトウェアの修正プログラムを適用し、常に最新の状態で使用することが有効である。しかし、Adobe Reader、Java、Adobe Flash Playerそれぞれで常にバージョンを最新にしているユーザは約半数(Adobe Reader:53.7%、Java:44.6%、Adobe Flash Player:51.6%)と、実際に多くのユーザが「最新にしていない」、もしくは「最新にしているかどうかがわからない」と回答し、脆弱性の対策が浸透していない実態が浮き彫りになった。ソフトウェアのバージョンを最新にしていない(理由の多くは、「バージョンの確認方法がわからない」(32.7%)、「バージョンアップの方法がわからない」(29.2%)といった理由である。
そして、自分が利用しているパソコンのセキュリティ設定が十分かどうかを質問したところ、不安に思う方が7割以上(そう思う:17.6%、どちらかというとそう思う:55.5%)という結果になった。多くの回答者が、脆弱性を十分理解せず、その対策も浸透していない一方で、自分の利用するパソコンのセキュリティ設定に不安を感じていることがわかった。
金銭や個人情報を窃取するウイルスや不正アクセスの対策には、ソフトウェアのバージョンを最新にし、脆弱性のない状態でパソコンを利用することが有効だ。同社では、ソフトウェアのバージョン管理を難しいと感じるパソコンユーザには、パソコンにインストールされているソフトウェアのバージョンをチェックし、適用可能な修正プログラムの適用を促す機能のついたセキュリティソフトの利用を勧めるとしている。(編集担当:慶尾六郎)
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