ドル、過剰の時代から不足の時代へ

2014年10月30日 13:04

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記事提供元:フィスコ


*13:04JST ドル、過剰の時代から不足の時代へ
マーティン第9代FRB議長は、「米国連邦準備理事会(FRB)の仕事とは、パーティーが盛況になっている最中にお酒の入ったパンチボウルを片付けることだ」という家訓を残した。


イエレン第15代FRB議長は、米国連邦準備理事会(FRB)の家訓に従って、量的緩和第3弾(QE3)の終了を宣言し、市場へのドルの供給を停止し、ドルの流動性供給を謳歌してきたパーティーの終りを告げた。


米国の財務省は、「タックス・インバージョン規制」により、米国の多国籍企業の米国への資金還流(ドル買い要因)を促している。


また、カーニー金融安定理事会(FSB)議長は、巨大銀行に対して自己資本比率の16-20%程度への引き上げを要請(ドル買い要因)している。


市場は、米国連邦準備理事会(FRB)による4兆ドルの潤沢な流動性供給を謳歌してきたパーティーの終焉により、ドル不足の時代に突入しつつある。《MY》

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