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りそな、グループ内で24時間振り込み可能に
*15:06JST りそな、グループ内で24時間振り込み可能に
りそなホールディングス(HD)<8308>が2015年4月からグループ内の銀行で24時間365日いつでも振り込みできるようにすることが26日、分かった。
現在は、原則として平日午前9時から午後3時までに振り込み手続きをすれば、即日送金されるが、午後3時以降や土日祝日に振り込みをした場合には、実際の送金は翌営業日に行われる仕組みとなっている。
りそなは、グループ内のりそな銀行、埼玉りそな銀行、近畿大阪銀行の3行に口座を持つ個人が、3行の口座向けにインターネットで振り込みをすれば、いつ振り込みをしてもその日のうちに決済する。現金自動預け払い機(ATM)での手続きも手続きの出来る時間内であれば同じ扱いにする。口座がない人でも3行のATMで3行の口座向けに現金を振り込んだ場合は即日決済する。インターネット経由であれば、3行間での振込手数料は無料。今後、法人向けも24時間化を検討する。
他行向けの振り込みは相手行のシステム対応があるためこれまで通りだが、振り込みの24時間化は大手銀行では初めてという。
インターネットショッピングやYahoo!オークション(ヤフオク!)などの普及で、インターネットを通じて週末や深夜に送金したいという需要が増えていることから、顧客の利便性を高める。
銀行の振込時間延長を巡っては、政府も6月にまとめた成長戦略に経済のインフラである金融サービスの高度化を盛り込み、銀行業界に24時間365日決済可能なシステムの導入検討を促している。それを受けて業界全体でも議論されており、10日の日本経済新聞朝刊1面トップでは、現在午後3時までの振込時間を4時まで1時間延長する案が有力になったと報じられた。全国銀行協会(全銀協)では年内にも最終的な方針を示す方向だというが、大幅な延長に前向きな大手銀行に対しシステム対応や人件費などのコスト増を懸念する地方銀行や信用金庫は難色を示しており調整は難しそうだ。
りそなHDは全国に約600店舗を持つ大手だ。今回のりそなの決定が業界にどのような影響を及ぼすのか注視したい。《YU》
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