トヨタが強気、今年の中国販売目標は下方修正せず、110万台を維持

2014年10月22日 08:22

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記事提供元:フィスコ


*08:22JST トヨタが強気、今年の中国販売目標は下方修正せず、110万台を維持
トヨタ自<7203>の中国法人である豊田自動車(中国)投資有限会社(TMCI)の董長征・執行副総経理はこのほどメディア取材に対し、今年の中国新車販売について、「年初に設定した販売目標を下方修正することはない」と断言した。トヨタの2014年中国販売を巡っては、「目標達成が危ぶまれる」との見方も市場関係者の間で出ているが、董副総経理は強気スタンスを崩さない構え。中国で展開する合弁2社がそれぞれ投入した「新型カローラ」と「レビン(雷凌)」の販売けん引効果に期待しているものとみられる。証券日報が21日付で伝えた。

トヨタは今年、中国の合弁2社を含む中国新車販売の目標を110万台超に設定している。しかし、今年1~9月の実際の累計販売台数は、前年同期比11.5%増の71万300台にとどまり、目標達成率は65%に届かなかった。こうした中で、第一汽車との合弁である一汽豊田汽車はこのほど、今年の販売目標を66万台から62万台に6.1%下方修正。広州汽車との合弁である広汽豊田汽車も同じく、年初に40万台と定めた14年販売目標を38万台に5.0%引き下げている。

今年第4四半期の販売巻き返しへの期待が、目標を下方修正しない理由のようだ。実際、トヨタの中国販売は今年9月に盛り返しを見せた。単月販売は前年同月比26.1%増の9万1100台に達し、伸び率は8月の8.9%から17.2ポイントも拡大している。今夏に投入した新型「カローラと新モデル「レビン」が足元で売り上げを伸ばし始めたためだ。《ZN》

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