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STAP細胞問題で、ScienceとNatureの査読コメントが相次いでリークされる
あるAnonymous Coward 曰く、 撤回されたSTAP細胞論文は、Natureに投稿される以前にScienceやCellにも同様の内容で投稿されリジェクトされていたことが明らかになっているが、このたびScienceに2012年に投稿された際の査読者コメントと思われる文章が論文撤回まとめサイトのretraction watchに掲載された。この論文は3人に査読されたが、いずれの査読者も厳しいコメントを出しており、特にReviewer 1は、(1)自家蛍光の見間違い、(2)他の細胞のコンタミ、(3)不適切な図の切り貼り、といった、論文不正の疑念となっている問題点を指摘している。
このような論文の査読コメントが公になることは通常なく、これだけでも驚くことだが、さらに今度はNatureに2013年に投稿された際の査読コメントが、あろうことかScienceのサイトに掲載された。しかも、リークされたと思われるメール文章のコピー(PDF)がそのまま載せられている。この査読コメントも論文内容に対してあまり良い評価ではないが、この後更なる修正追加を経て結局Natureに受理されることになる。
科学雑誌であるScienceがまるで週刊誌のような(実際週刊だが)「私信暴露記事」を掲載することは極めて異例と言えよう。これに対して、Nature側は今のところ第三者的に事実を伝えるのみである。
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