韓国、セウォル号以降は内需不振の一方で外食・宿泊・国外消費が増加

2014年9月10日 17:49

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 旅客船「セウォル号」の惨事などの影響により、今年4~6月期の韓国経済が内需不振に陥った一方、家計の外食費、宿泊費、国外消費などは増加したことがわかった。

 8日、韓国の統計庁によると、今年4~6月期の国内1世帯当りの月平均外食・宿泊費は33万7千300ウォンで、昨年同期比で4.9%増加した。また、同日の韓国銀行によると、国内在住国民の国外消費は前分期比で10%増加した。

 外食費は33万800ウォン、宿泊費は6千500ウォンと、それぞれ昨年より4.8%、12.2%増加した。4~6月期の外食・宿泊費の増加率(4.9%)は、昨年10~12月期(5.2%)と今年1~3月期(6.1%)よりは低かったが、2012年7月から昨年9月までの期間の増加率(-0.1~4.6%)と比べると、高い水準となった。

 8日、韓国銀行の国民所得統計によると、4~6月期の家計の国内消費支出は1~3月期より0.6% 減少したが、国外消費は9.7%も増加した。増加率は2012年1~3月期(17.9%) 以後最高だ。

 これについて韓国銀行の関係者は、「国民の国外消費の大部分は海外旅行者による支出」とし、「海外観光の支出が増えたことが影響している」と説明した。

 実際、4~6月期の海外観光支出額は50億1千850万ドル(韓貨換算51兆7千億ウォン)で、 直前の1~3月期(45兆1千360万ドル)より11.2%増加。昨年同期(41億9千670万ドル)と比較すると19.6%も増加した。

 3カ月間の海外観光支出額が50億ドル台を記録することは今回が初めてで、過去の3カ月間の最大値は昨年7~9月期の47億5千50万ドルだった。

 月平均所得は415万2千ウォンで、昨年同期(404万1千ウォン)に比べ2.8%増加した。(翻訳:中川)

※この記事は재경일보提供の記事を日本向けに翻訳・編集したものです。

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