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米国のスーパーマーケットチェーン、取締役会に追い出されたCEOが従業員と客のボイコットによって復帰
記事提供元:スラド
to44 曰く、 米国北東部に展開するスーパーマーケットチェーン「Market Basket」で、取締役会によって追い出されたCEOが、従業員と客のボイコットによって復帰するという出来事があったという(Reuter)。
チェーンの株式は非公開で創業者の一族が所有しているが、このCEOと従兄弟の間には確執があり、そして従兄弟の家族が50.5%の株式を保有していたため、取締役会はCEOを追い出すこととなった。新CEOには企業の売却を行ってきた人物が選ばれており、従兄弟の意図はチェーンの売却と思われた。
しかし、同社の従業員達は業界としては破格の待遇を提供してきた前CEOを支持しボイコットを始め、客らには不買を訴えかけた。客らも他のスーパーより低価格で商品を提供する店を守るため、不買運動に協力した。ボイコットによりチェーンに外部からの買い手はつかず、前CEOが従兄弟側の所有する株式を買い取る事となった。2か月以上に渡ったボイコットは、これを受けて8月28日に終了した。
通常企業の所有者とみなされる株主に対して、従業員が対抗し、要求を勝ち取ったこの事件は、現在の企業の在り方に一石を投じたと言えるだろう。
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