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三井物産、ブラジルの自動車向け鋼材加工合弁が商業生産開始
三井物産は29日、ブラジルの自動車向け鋼材加工・販売事業合弁会社「MAG」が、商業生産を開始したと発表した。写真は、MAGの所在地を示す図(三井物産の発表資料より)[写真拡大]
三井物産は29日、米国三井物産を通じてブラジルのリオデジャネイロ州レゼンデ市に設立した自動車向けの鋼材加工・販売事業会社「MAG Aliança Automóveis do Brasil SSC S.A.」(MAG)が、商業生産を開始したと発表した。年間16万トンの生産能力を持つという。
新会社は、三井物産とアルセロール・ミタル・ゴンバリ・ブラジル(AMG)の折半出資会社。AMGは、世界粗鋼生産量第1位の製鉄会社アルセロール・ミタル(ArcelorMittal)と、鋼材加工会社で世界15か国に30拠点を持つゴンバリ・スチール・インダストリーズ(Gonvarri Steel Industries)の合弁会社である。既にブラジル国内で2つの鋼材加工センターを運営しており、主として自動車向けの鋼材加工で豊富な経験・操業ノウハウを持つという。
三井物産は、これまで世界各地の鋼材加工センター運営で培ってきた操業・営業ノウハウと、ブラジルでの事業経験が豊富なAMG社の知見を融合し、同国での鋼材加工から部品製造までのバリューチェーンの構築を目指すとしている。
ブラジルは現在、南米自動車市場全体の60%を占める世界第4位の自動車大国であり、国内販売台数は2017年には500万台を超えて世界第3位の市場に成長する見通し。ブラジル政府は、国内自動車産業の成長戦略を強力に進めており、これに伴って中長期的な鋼材加工需要の伸張が見込まれている。
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