オゾン層破壊物質「四塩化炭素」はまだ放出され続けている

2014年8月25日 15:10

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記事提供元:スラド

danceman 曰く、 オゾン層を破壊する物質に関するモントリオール議定書が採択されて以来、それまでドライクリーニングや消火剤などの用途に使われてきた「四塩化炭素」の製造および消費が規制されてきた。だが、NASAゴダード宇宙飛行センターの新たな報告書によれば、オゾン層を破壊する四塩化炭素が今も尚、地球の大気中に大量放出されているとのこと(AGUSlashdot)。

 モントリオール議定書の関係者らの報告によれば、2007年から2012年までの間、新たな四塩化炭素の放出はなかったとされてきた。だが今回発表されたNASAのレポートによれば、世界中で年間平均3万9千トンの四塩化炭素 が放出されていることが明らかにされた。これは、モントリオール議定書発効前のピーク時のおよそ30%程度であるという。

 今回明らかとなった四塩化炭素の放出源について、「何らかの商業的漏出や汚染用地からの大量放出、または未知の四塩化炭素放出源が存在する可能性がある」とのこと。

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