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1~6月の農林水産輸出額、10%増
ヘルシーでおいしい日本食は、海外の健康意識の高い人々の間で高い人気を誇っている。低脂肪、低カロリーでありながら奥行きのある味わいを提供してくれる日本食が、そうして海外の多くの人々の間で高い評価を得ていることは、日本人として誇らしいことでもあり、また自国に優れた食文化があることを再確認するきっかけともなる。こうした日本食ブームのおかげから、米などの輸出額が上昇している。
農林水産省の発表によれば、1月から6月までの農林水産物・食品の輸出額は前年同期比10%アップの2840億円であり、このまま順調に推移すれば去年の過去最高の数値を更新する勢いだ。海外での日本食ブームの恩恵により米や牛肉などの輸出額が伸びているという。
また米や牛肉以外でも、野菜や果実などの農産物、そして魚介類などの水産物も順調に推移しており、全体の数値を引き上げた。輸出先別に見てみると、香港の616億円が最も多く、続いてアメリカが418億円、台湾が386億円という結果であった。
品目別に見てみると、牛肉が前年同月比27.4%アップの34億円、援助向けを除く米が前年同月比41.7%アップの6億円、日本酒が前年同月比9.1%アップの54億円といずれも前年同月を上回った。また水産物のマグロやサケ・マスなどの輸出も好調であった。
日本政府は2020年までに、輸出額を1兆円にまで増やす目標を掲げており、13年の年間輸出額は5505億円で29年ぶりに過去最高を更新。現状のまま順調に推移すれば、それを上回る勢いだ。しかし11年3月の東日本大震災により発生した福島第1原発事故の影響により、日本からの輸入を規制している国もある。政府は1兆円の目標達成に向けて、そうした規制の緩和に向けて働きかけていく方針だ。
ただし1~6月の輸入額は4兆5000億円以上であり、まだまだ輸入超過という状況には変わりはない。
こうした状況を改善するためにも、日本食ブームを足がかりに、世界各国に日本の食品の素晴らしさや安全性をアピールするべきだろう。(編集担当:滝川幸平)
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※この記事はエコノミックニュースから提供を受けて配信しています。
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