岡山大、短時間でイチゴの品種を判定できるDNA検査技術を開発

2014年8月12日 20:30

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岡山大学の田原誠教授らによる研究グループが開発した、短時間でイチゴの品種を判定することのできる技術の概要を示す図(岡山大学の発表資料より)

岡山大学の田原誠教授らによる研究グループが開発した、短時間でイチゴの品種を判定することのできる技術の概要を示す図(岡山大学の発表資料より)[写真拡大]

 岡山大学の田原誠教授らによる研究グループは、DNA増幅後、わずか15分でイチゴの品種を判定することのできる新しい技術を開発した。

 農作物の品種判定は、食の安心・安全に関わる重要な検査だが、これまでは高価な分析機器が必要で、判定に数時間かかるという課題があった。

 今回の研究では、マッチ棒ほどの大きさのメンブレンスティックを反応液に浸すだけで、DNA増殖からわずか15分で結果が分かるという判定技術を開発した。試験的に「あまおう」や「女峰」など8品種のイチゴを判定したところ、すべて正確に特定することができた。

 今後は、食品や農作物の輸出入でこの技術が活かされると期待されている。

 なお、この内容は「Journal of Biotechnology」に掲載された。

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