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太平洋セメント、大林道路、不動テトラなど/本日の注目個別銘柄
<9983> ファーストリテ 33565 -510売り先行。前日に7月の月次動向を発表している。既存店売上高は4.8%減となり、9ヶ月ぶりの前年割れとなっている。台風など天候不順による客数の減少が響く格好に。計画比でも若干ショートのもよう。ただ、下旬からは売上も回復しているもようであり、落ち込みはあくまで一過性といった見方にも。なお、前年に売上が大きく拡大した来月のハードルは高い状況と見られる。
<4755> 楽天 1325 +41買い優勢。前日に上半期の決算を発表、営業利益は448億円で前年同期比6%減益となっている。会社計画は非開示、市場予想はやや下振れと捉えられる。金融セグメントの減益などが足を引っ張る形に。ただ、野村では、国内EC流通総額の好調な伸び、海外事業の赤字縮小、カード事業の利益成長など、決算内容は良好であると評価。足元では決算への警戒感もやや強まっていたと見られ、安心感へとつながる形にもなっているようだ。
<5233> 太平洋セメント 400 +1買い先行。4-6月期営業利益は前年同期比約2割増益の110億円前後になったもようとの観測報道が伝わっている。市場コンセンサスは90億円強の水準であり、大きく上回る状況となっている。国内事業の不振を海外セメント販売の好調がカバーしたもよう。一方、住友大阪セメント<5232>はコンセンサスを下回る業績数値が観測されており、海外展開の優位性などを評価する動きが強まっている。
<7844> マーベラス 1619 -199大幅反落。先週末にかけてのミクシィ<2121>の活況などが刺激となって、昨日は他のゲーム関連の一角と並んで盛り上がる展開になっていた。本日も買い先行の動きとなったが、ミクシィが信用取引規制の強化などを嫌気して下げ幅を広げる形になっており、短期的な過熱警戒感が波及する状況にもなっているようだ。同社のほかにコロプラ<3668>なども売り優勢の展開となっている。
<1896> 大林道路 562 +23賑わう。前日に第1四半期の決算、並びに自己株式の取得実施を発表している。第1四半期営業利益は6.9億円、前年同期比2.1倍と急拡大している。業績予想は据え置きとしているが、順調なスタートを背景に上振れが想定される状況にも。また、発行済み株式数の3.23%に当たる150万株を上限とした自己株式の取得を発表、8月7日から11月30日までを取得期間として市場買付を行うもよう。
<7775> 大研医器 2290 +200大幅高。いちよしではレーティングを「B」から「A」に格上げしており、買い材料視される展開に。救命救急用の咽頭冷却装置、手術後の内出血などを排出するドレナージ、肺炎起因検査装置使い捨て薬液吐出装置など、新製品の研究開発パイプラインが充実してきたことを評価、フェアバリューも2000円から3200円に引き上げている。16.3期、17.3期と3割前後の営業増益率が続くと予想。
<5631> 日本製鋼所 403 -38下げ目立つ。前日に第1四半期の決算を発表、営業利益は3.8億円で前年同期比69%の大幅減益となったことが弱材料視される格好に。上半期は同68%増益の予想であり、下振れ懸念などが強まる格好にも。素形材・エネルギー事業、産業機械事業の売上が伸び悩む形に。受注も前年同期比16%減と低調推移、想定通りの下期回復を見極めたいとの流れにも。
<1813> 不動テトラ 206 +11朝方は急伸。第1四半期営業利益は約7億円となり、前年同期比5倍近くに増えたもようと報じられている。主力の地盤改良工事が順調推移、選別受注による利益率の改善なども進んでいるもよう。会社側の上半期予想は5億円であり、一気に超過する格好となるようだ。大幅な業績上振れ期待などが想定される展開にも。
<6141> DMG森精機 1330 +49強い動きに。前日に第1四半期の決算を発表、営業利益は9.7億円で前年同期比60%増となった。市場コンセンサスは25億円程度で下振れとなる格好、通期計画130億円に対する進捗率も低いが、会社側では計画線の推移としているもよう。また、会社側では通期の受注計画を引き上げているようだ。野村では投資判断を「ニュートラル」から「バイ」に格上げで、目標株価も1610円に引き上げへ。増収が増益へ直結する体質を評価、今期業績は会社計画を上回ると予想しているもよう。
<1812> 鹿島 482 -1決算発表後に上げ幅広げたが、買い一巡後は伸び悩む。第1四半期営業利益は66億円で前年同期比2.4倍、上半期計画110億円に対する進捗率は60%に達している。通常、建設会社の第1四半期の収益水準は低水準であり、あらためて業績上振れ期待を高める動きに。ただ、建設各社には好決算期待が織り込み済み、その後は出尽くし感が強まる流れにも。大林組<1802>も同様の展開となった。《FA》
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