iPhoneの販売好調を受け、米アップル増収増益

2014年7月25日 10:30

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記事提供元:エコノミックニュース

米アップルの2014年4~6月期決算は、売上高、純利益ともに前年同期を上回った。

米アップルの2014年4~6月期決算は、売上高、純利益ともに前年同期を上回った。[写真拡大]

 新興国を中心に、iPhone(アイフォーン)の販売が好調に推移している。その好調さを受け、米アップルの2014年4~6月期決算は、売上高、純利益ともに前年同期を上回った。

 米アップルが22日発表した14年4~6月期の決算によれば、売上高は前年同期比6.0%アップの374億3200万ドル(約3兆8000億円)、純利益は12.3%アップの77億4800万ドルであった。米アップルの主力商品であるスマートフォン(多機能携帯電話)iPhoneの販売が好調に推移したことが影響した。これにより、2四半期連続での増収増益となった。

 iPhoneの販売台数は前年同期より13%アップして3520万台であり、またパソコンのMac(マック)は前年同期で18%アップし440万台となった。その一方でタブレット端末であるiPad(アイパッド)の販売台数は前年同期比9%ダウンの1320万台と伸び悩んだ。iPadについては、韓国のサムスン電子などとの価格競争の影響を受け、平均販売価格が去年と比べて約20ドル下がっている。

 これまで米アップルはiPhoneやiPadといったスマートフォンやタブレット端末により成長し続けてきたが、しかし韓国のサムスン電子などが廉価なスマートフォンやタブレット端末を販売することにより、その地位が脅かされ始めた。その結果13年10~12月期まで4半期連続で減益となるなどの苦渋を飲むこととなったが、しかし14年になって前述したiPhoneの販売台数の好調さにより再び業績を持ち直し始めた。

 米アップルは世界市場での廉価版スマートフォンの台頭を受けて、13年9月に初めてiPhoneの廉価版を販売。そして14年1月に世界最大の携帯電話会社「中国移動通信(チャイナモバイル)」がiPhoneの取り扱いを開始したことにより、14年4~6月期の中国での売り上げは48%アップと大幅プラスとなった。

 しかしその一方で、iPadなどのタブレット端末は先進国の顧客間で普及が一巡したことにより、前年同期比9%ダウン。しかし米アップルは新興国におけるタブレット端末市場ではまだまだ需要が見込めるとしており、強気な姿勢を示している。

 今年の秋にはiPhoneの新商品が発売されるとの情報もあり、その売れ行き次第によっては、米アップルの業績回復はさらに拍車がかかるものとみられる。(編集担当:滝川幸平)

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