【妻と夫の株ロマン】2014年後半の相場を語る

2014年7月24日 08:59

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記事提供元:日本インタビュ新聞社

★☆妻と夫の株ロマン☆ 時々の話題を夫婦の会話でお届けします★

■政府と日銀が再び経済で歩調を合わせ、日経平均は秋・冬相場で1万8300円

 【妻】 梅雨も明け今年後半戦相場がいよいよ本格的にスタートです。振り返って1~6月の前半相場は期待外れでしたね。

 【夫】 年初と6月末を比べると、日経平均は6.0%下がっているから日経平均採用型の主力銘柄で相場を捉えると総じて芳しくなかったといえる。これに対し、TOPIXはこの間2.7%の下げ、新指数のJPX日経400は2.2%の下げで、共に日経平均の下げを下回っている。こうしたことから言えることは、昨年暮れの日経平均急伸に対し、今年前半は出遅れ銘柄が買われた相場展開だったとみることができると思う。

 【妻】 4月には消費税8%への引き上げもありました。

 【夫】 それを考えると1~6月相場は堅調だったと見ることはできるね。

 【妻】 消費税直後の4~6月のGDPはまだのようですが、2014年度のGDP見通しについては、政府は当初予想の1.4%から1.2%へ下方修正しました。このことをどうみますか。

 【夫】 下方修正は消費増税の影響によるものということだから、印象としては、「そうだろうな」ということで、むしろ、小さい下方修正でよかったと思う。これによって、秋、冬相場に期待が持てると自信を深めている。

 【妻】 下方修正で相場に期待できるとはどういうことですか。

 【夫】 今年前半の安倍総理は経済に対しリップサービスはしても本気で景気のことを考えていなかったと思う。憲法改正とか集団自衛権のことで頭がいっぱいだったと思う。それが、なんとか前半で政治的なことに目処をつけたから、後半は再び経済のことに目を向けてくるとみている。とくに、このまま経済対策の手を打たないと次の消費税10%は難しくなってくる。仮に、半年先延ばしくらいならいいが、消費税10%を凍結ということになれば、財政再建にとってマイナスとなるし、なにより世界に向かってアナウンスしているため実現できないとなれば公約違反と受け取られ外国人投資家が日本株を売ってくることが予想される。ここで、株が下がってしまえば折角のアベノミクスはすべて帳消しとなってしまう心配がある。それは、避けたい気持ちだと思うよ。

 【妻】 どういう手を打つのですか。

 【夫】 ずばり、日銀の追加金融緩和だと思う。これまで、日銀は追加金融緩和には言葉を濁してきたが、総理が経済より政治に軸足を置いていたから日銀としては当然のスタンスだったと思う。しかし、これからは違うと思う。再び、政府と日銀の経済政策に対し、二人三脚が期待できると思う。

 【妻】 2013年4月の異次元金融緩和と、その後の株の急騰再現ということになるということですか。

 【夫】 僕は、そう見ている。今度の緩和は、異次元といわれる規模になるかどうかは分からないけど、そのかわり2013年春の時と違うのは成長戦略が具体的になっていることがある。法人税率引下げ、特区構想、医療、観光、ロボット、日本強靭化計画など、株にとって実に刺激的といえる。2013年春の時点では決まっていなかったオリンピックという材料も加わっている。それに、安倍政権の支持率が50%を割ったことで、とくに、票田の地方テコ入れの観点から地方担当大臣を置いて地方創生に本腰が入るだろう。カジノも、いよいよ実現に向けて進むだろう。こうした成長戦略と追加金融緩和策が合体すれば秋から年末の相場はたいへん有望とみている。

 【妻】 日経平均で、どのていどを予想しているの。

 【夫】 日経平均でみれば、リーマンショック前の2007年2月につけた1万8300円はあるとみている。(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)

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※この記事は日本インタビュ新聞社=Media-IRより提供を受けて配信しています。

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