サンコーテクノ Research Memo(9):15/3期は5%増収見通し、ファスニングは保守的な計画か

2014年7月18日 18:29

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記事提供元:フィスコ


*18:29JST サンコーテクノ Research Memo(9):15/3期は5%増収見通し、ファスニングは保守的な計画か
■財務分析と業績動向

(3)2015年3月期見通し

2015年3月期の業績についてサンコーテクノ<3435>は、売上高18,000百万円(前期比4.6%増)、営業利益1,520百万円(同0.4%増)、経常利益1,480百万円(同0.5%増)、当期純利益950百万円(同4.4%増)を予想している。売上高は中計の目標である年5%のラインに沿った形となっているが、営業利益、経常利益は前期比横ばいの予想となっている。

事業セグメント別の売上高見通しは、ファスニング事業が5.1%増、リニューアル事業が2.6%増、センサー事業が16.7%増となっている。弊社ではファスニング事業の見方において、会社側が控えめな予想をしているという印象を持っている。他方、リニューアル事業とセンサー事業については、現時点では妥当な想定であると考えられる。

同社がファスニング事業の増収率を5.1%と前期から減速した水準で予想している背景は、新築住宅着工が2014年度はマイナス成長になると業界一般に予想されていることや、人出不足等で建設・土木工事全般に遅れが出ていることなどを考慮したことがあるものと推測される。しかしながら住宅においては、住宅リフォーム需要の伸び率は今年度も2ケタに達するというのが業界の広く一致した見方であること、製造業の設備投資が上向くと期待されること、公共インフラのメンテナンス需要が引き続き伸びる状況にあること、などを考えると、2015年3月期においてもファスニング事業の増収率は2ケタに迫る可能性は十分にあると弊社ではみている。

リニューアル事業においては、メガ・ソーラー向け需要のピークアウトのマイナス影響を考慮して2.6%という伸びを想定しているものと推測される。わずかながらも増収を予想している点に、メガ・ソーラーから小規模発電へと需要がシフトし、その流れのなかで同社は、自身が需要シフトをきちんと取り込むことができると想定していることを見て取ることができる。小規模発電関連の市場は量的には極めて大きいとはいえ、まだアーリーステージにあるため、動向を見極めたいという同社の考え方は十分説得力があるといえる。

利益面では、リニューアル事業において減益予想というのは、非常に控えめな予想だと考えられるが、この点もメガ・ソーラーと小規模発電とで利益率の高い材販が大きく減少することを懸念してのことと推測される。この点は現時点では妥当な想定と評価できよう。しかしながら、ファスニング事業においては利益予想が控えめ過ぎるという印象だ。セグメント営業利益率が前期の8.6%から今期は8.5%に弱含み横ばいで推移という想定だが、量産効果や安価材料シフト、タイ子会社の活用など、コストダウン余力は大きく、増益率が上ブレしてくる可能性は高いと弊社ではみている。

(執筆:フィスコ客員アナリスト 浅川 裕之)《FA》

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