明豊ファシリティワークス Research Memo(5):建設工事をトータルマネジメントするCM事業が成長

2014年7月14日 17:52

印刷

記事提供元:フィスコ


*17:52JST 明豊ファシリティワークス Research Memo(5):建設工事をトータルマネジメントするCM事業が成長
■事業概要

(4)事業概要

明豊ファシリティワークス<1717>の事業セグメントはコンストラクション・マネジメントサービスの提供目的によって、「オフィス事業」「CM事業」「CREM事業」の3つに区分されている。

オフィス事業は、オフィスの移転・新築・改修を計画している企業に対して、計画の初期段階から移転先の選定や設計、調達、工事、引越しまでをワンストップサービスで提供する事業となる。受注契約としては案件の規模に比して多業種にまたがるため、一括請負型の「アットリスクCM方式」の利便性が評価され、同方式が採用されるケースが多い。

CM事業は、同社のなかで最も成長している事業だ。建物の新築・改修・改築や空調・電気設備の更新などに関して、施主の要望を整理して基本計画を作成し、施主に代わって設計・発注・施工など各工程における工程管理や品質管理、コスト管理等を行い、工事費用やスケジュール管理が適正に行われるようマネジメントを行う事業となる。受注契約方式は総工事費が多額になるため、「ピュアCM方式」での契約が多い。

コーポレート・リアル・エステート・マネジメント(以下、CREM)事業では、金融機関や大企業を中心に保有資産の最適化をサポートするサービスを行っている。具体的には、多拠点施設の新築・改修において、同社のCM手法を用いて工事コストの削減を図るほか、顧客保有資産のデータベース化による資産情報の集中管理を行うことにより、複数年にわたる改修プロジェクト等において工期の短縮化や予算執行の平準化を実現するサービスとなる。このため、同事業は複数年契約となっているケースが多く、ストック型のビジネスモデルに近いと言える。

また、既存施設の耐震診断や環境・省エネ問題に対応するライフサイクルマネジメント(※1)に関するサービスも行っている。拡大する環境・省エネニーズに対応すべく、同社ではCASBEE(※2)建築評価員資格取得保有者も拡充しており、2014年5月末時点で22名が在籍している。


※1:ライフサイクルマネジメント:建築物のライフサイクルにわたって建築物の各役割における効果や維持の向上、並びに費用の削減を総合的に行うとともに、生涯の二酸化炭素の削減も考慮し、最適な案を選択していく営み。

※2:CASBEE:2001年に国交省が主導し、開発された建築物に関する環境性能評価システム。地球環境・周辺環境にいかに配慮しているか、ランニングコストに無駄がないか、利用者にとって快適か等の性能を客観的に評価・表示するために使われている。


(執筆:フィスコ客員アナリスト 佐藤譲)《NT》

関連記事