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健康CP Research Memo(6):ゲオディノスのフィットネス事業とは相互補完が可能な状況
*18:34JST 健康CP Research Memo(6):ゲオディノスのフィットネス事業とは相互補完が可能な状況
■成長けん引役が期待されるRIZAP事業
・他事業とのシナジー効果に期待が集まる
RIZAP事業はそれ自体が高収益ビジネスであるということのほかに、グループ内の他企業・ビジネスとのシナジー効果を生み出せるという、もう一つの側面を持っている。
シナジー効果が期待される最右翼はゲオディノス<4650>のフィットネス事業だ。ゲオディノスは「ゲオフィットネス」ブランドで、14店のフィットネスジムを展開中だ。これらの店舗は地方都市の郊外型で中高年者層が主たる顧客層となっている。RIZAPは大都市圏の都市型で若年層が主たる顧客層であるため、正反対の性格を有している。それだけ相互補完が可能な状況がベースとして存在しているとみている。
具体的には、ゲオフィットネスの余裕あるスペースの一部をRIZAPの個室ジムへの転用、RIZAPとゲオフィットネスの相互送客(幅広い顧客ニーズをグループとして対応)、物販での商品供給体制効率化、人材交流・活用、などが考えられる。RIZAPはゲオディノスとの協業の第一弾として「札幌スガイディノス店」(アミューズメント施設)内に出店済みである。これは今後の本格的な競合に向けたいわば準備体操として得意とする都心部で出店したという意味合いであると弊社ではみている。
RIZAPが従来型スポーツジムとの間でシナジーを生み出し、収益拡大を実現する成功例はすでに存在している。RIZAPは山口県下関市の「ウイングスポーツ」を買収した。ウイングスポーツは2,000人の会員とスカッシュコートを擁していたが、このうち、スカッシュコートをRIZAP用の個室ジムに改装し、2,000人の会員にRIZAPをプロモートしたところ、スカッシュコートからの収益を70万円/月から200万円/月にまで拡大させることができた。同様のことは、ゲオフィットネスにおいても十分に可能であると考えられる。
また、RIZAP自身もゲオフィットネスの有する中高年層向けに新しいプログラムやサービスを開始して、メニューの幅や顧客層を拡大することも想定される。シニア層はまた、ゲオディノスのボウリング事業やGAME事業においてもシナジー効果を生み出す余地が大きいとみられる。
RIZAPの目標必達型のプログラムは、美容・健康関連事業は言うまでもないが、アパレル関連事業や住関連ライフスタイル事業ともシナジーを生み出せる可能性を有している。エンジェリーベはマタニティファッションに特化しているが、妊婦の悩みは出産後の体型回復だ。エンジェリーベからRIZAPへという送客の流れが一つのビジネスチャンスとしてある。反対に、RIZAPで理想の体型を獲得した客に対して、馬里邑(アパレルの子会社)の製品やイデアインターナショナルの新しい住関連の製品を提案するという流れも考えられる。RIZAPは体型を一新するだけの効果を生み出すことが可能であるが、それは、新たな価値観を創出し、新たな商品を提案する機会を生み出すことでもある。マーケティング力、販売力に長けた同社が、こうしたことを見逃すはずはないであろう。
RIZAPはまた、同社をシニア向け市場および男性向け美容市場へと進出させる牽引力も有している。RIZAP自身がシニア市場を開拓し、さらにRIZAPで変身する過程及び変身後のシニアに対する、商品開発及び物品販売へとつなげることが可能だ。シニアに関しては医療との連携にも商機を見出すことが可能であろう。また、過去に多くの企業が挑戦しながらも果たせていない男性美容市場についても、RIZAPの持つ劇的な効果は、マーケティング力の相乗効果によって、市場の本格的掘り起こしにつながる可能性を秘めている。
このように、一見無関係な企業を次々と買収しているようにも見える健康コーポレーション<2928>グループであるが、「健康」をキーワードにしてつながっていくことのできる企業集団となっている。そしてパーソナルトレーニングという新しいコンセプトで急成長中のRIZAPは、グループ内各社を有機的に結びつけることができる潜在力を有しているといえる。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 浅川 裕之)《FA》
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