ケンコーマヨネーズ Research Memo(10):グローバル展開や事業領域の拡大に注力中

2014年7月10日 20:13

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記事提供元:フィスコ


*20:13JST ケンコーマヨネーズ Research Memo(10):グローバル展開や事業領域の拡大に注力中

■成長戦略

(1)「中期経営計画IV(フォース)2012-2014」について

ケンコーマヨネーズ<2915>は2015年3月期を最終年度とする「中期経営計画IV(フォース)2012-2014」を実行中で、「市場演出型企業としての存在感アップ」を目指し、5つのテーマに取り組んできた。以下に取り組み状況について簡単に紹介する。

○グローバル企業となる

グローバル企業への脱皮を目指して、同社は中国、インドネシアで合弁会社による事業展開を進めており、国内からの輸出に関しても、ドレッシング、マヨネーズ、冷凍食品など現在26の国と地域へ輸出している。輸出売上高実績としては、2013年3月期の200百万円から、2015年3月期は500百万円を目標としている。

○事業領域の拡大

事業領域の拡大として、ソース市場への取り組みを強化してきた。外食企業向けを中心に種類を拡大していくことで、サラダメニューの広がりにつながる効果も期待できるためだ。ラインナップ拡充のため開発した「世界のソース」シリーズは、2014年3月時点で17品目を商品化、販売重量ベースで前期比4割増となる451トンと順調に拡大している(売上高は300百万円強)。

2015年3月期は新製品として粉末タイプのマヨネーズの発売や、ヘルシー志向の高まりに対応した栄養素入りの商品の発売を計画している。また、新規事業としてカット野菜の製造販売を2013年12月から北海道で特定顧客向けに開始している。

○「サラダ料理」の確立・情報発信、市場演出型企業としての戦略を実践

サラダ文化の確立、並びにサラダ市場の拡大に向けた取り組みとして、フードサービス業界向けにイベント開催による業態別メニュー提案を行っているほか、コーポレートサイトを活用した「サラダ料理レシピ」にも注力している。2014年3月時点で業態別や季節別など合計で約370のレシピをWeb上で公開しており、月間のPV数も約13万件(2014年3月)と1年前の5万件強から2倍以上に伸び、同社製品の売上拡大にも寄与している。

○サラダカフェブランドの推進・浸透

サラダカフェショップを通じて、消費者ニーズを把握すると同時に、ブランド力の向上を図っている。現在16店舗を主要都市部に展開しており、今後も採算性を重視しながら店舗展開を進めていく方針だ。

○人材育成、体制強化

人材育成に関して、今期は階層型研修(全員参加型)、選抜型研修(次期経営者向け及び中堅管理職の育成向け研修)を新たに実施していくほか、セキュリティ講習会やeラーニングの活用なども継続して行い、引き続き人材育成に係る投資は積極的に行っていく方針だ。

2015年3月期の業績見通しは、同社が2012年に発表した中期計画の経営目標値と同じであり、経営数値面でみれば中期計画の達成はほぼ射程圏に入ったと言えよう。2016年3月期以降の新中期経営計画では、海外事業や新規事業領域への取り組みなど、より一段の成長に向けた具体的戦略が示されるものとして注目される。


(執筆:フィスコ客員アナリスト 佐藤譲)《FA》

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